これは筆者が2022年のゴールデンウィークを利用して、都内からマイカー利用で大台ケ原、大峰山(八経ヶ岳)、剣山、石鎚山、大山、伊吹山の6座とおまけで南アルプスの恵那山の合計7座を、7泊8日で旅した記録です。前半の6座は九州を除く西日本にある日本百名山の全てになります。また、山以外にも、多くのスポットに立ち寄っています。
日本百名山を狙っている人はこれらを一度で制覇できるとかなり楽になりますし、なんといっても旅自体が楽しく充実できます。この記事を参考に長期休暇を利用してチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
- 百名山を効率よく巡りたい中級者登山者向け
- 都内からマイカー利用、全て車中泊
- 概ねコースタイム(距離、獲得標高も)が短い
- 8日で7座、さらに山以外の観光も!
大まかな所要時間
まず、目的地間の距離と所要時間をまとめると以下のようになります。
車はgoogleマップでの距離と時間、山行時間はヤマレコでの標準タイムです。出発地は東名高速道路の東京インター(世田谷区用賀)付近になります。
| 目的地 | 車での移動距離 | 車での移動時間 | 山行標準時間 |
|---|---|---|---|
| ①大台ケ原(大台ケ原ビジターセンター) | 510km | 7時間 | 3時間24分 / 7.2km |
| ②八経ヶ岳(天川村) | 52km | 2時間弱 | 12時間42分 / 22.9km |
| ③剣山(剣山 見ノ越第一駐車場) | 311km | 5時間 | 5時間17分 / 7.5km |
| ④石鎚山(土小屋駐車場) | 155km | 4時間弱 | 5時間14分 / 8.7km |
| ⑤大山(県営大山第1駐車場) | 325km | 4時間半 | 6時間10分 / 8km |
| ⑥伊吹山(伊吹山山頂駐車場) | 380km | 5時間 | 1時間7分 / 2.6km |
| ⑦恵那山(広河原登山口 駐車場) | 152km | 2時間半 | 7時間23分 / 11.2km |
| 用賀まで | 392km | 4時間弱 |
当時、伊吹山に筆者は「伊吹山上野登山口」から登っていますが、2023年の土砂崩れで現在通行できません、よって山頂登山口からの情報を記載しています。
車旅に関するノウハウ等は以下の記事で説明しています。

1日目:大台ケ原山
初日は、山行時間が短い「大台ケ原」へ。
早朝3時、都内某所出発。道もそれほど混んでなく途中休憩も入れて6時間半で、9時半頃、大台ケ原ビジターセンター到着。ちなみに高速を降りてから一般道が長いです、またビジターセンター周辺にはコンビニがないので、コンビニに行きたい場合は高速降りたらすぐ寄った方が良いです。



日本屈指の豪雨の山(1年間に平均4800㎜、大阪市や奈良市の降水量の3倍)ならではの豪雨。
10時頃登山スタート、東大台を周回。行動時間2時間半ほど、標準でも3時間ちょっとなので、10時スタートでも時間に余裕があります。また獲得標高差も500m以下で歩きやすく体力の消耗もないです。筆者の山行記録はこちら(2022/4/29)
下山後、近くの温泉に寄った後、当時土砂災害通行止めの影響で結構な遠回りをして次の目的地「天川村」へ。登山口近くで車中泊。
当時筆者が車中泊した場所は、現在車中泊も駐車もできないため公表しませんが、車で十数分ぐらいの近くに「道の駅 吉野路黒滝」がありますので車中泊はここを利用するのが良いかと思われます。
2日目:大峰山(八経ヶ岳)
2022年当時、八経ヶ岳山頂への最短ルートの「行者還トンネル西」が土砂災害の為アクセス不可。「行者還トンネル東」と「川合登山口」の2択という状況でした。一応3日目は山行なしの予定で、長く歩きたかったこともあり川合登山口スタートにしました。※2025年現在、川合登山口近くに有料の駐車場があるようです。




大峰山はここら辺一体の山々の総称、最高峰は八経ヶ岳になります。
移動23km、獲得標高1800m、10時間弱の山行でしたが、一日目とは違い天気も良く、難所もなく、さほど疲労もなく不思議と満たされた登山でした。とにかく山深く、すがすがしいコースでした。山行記録はこちら(2022/4/30)
ちなみに最短の「行者還トンネル西」からは、6時間48分 、9.9km、獲得標高1100mで登ることができます。駐車場もあります。
下山後、天川村の「天の川温泉」へ。
天川村のお土産屋さんで、なんとなく買ったそうめんを後日自宅で食べたら、とてつもなくおいしかったです。そうめん好きにおススメです。(具体的になんのそうめんを買ったのかは覚えていませんが、一番高いやつがおいしかったです)

天川村を後にし、阪神高速道路から四国方面へ、「淡路サービスエリア」で車中泊。
今、思えは3日目はホテルなどの宿泊施設でもよかったですね。
3日目:四国入り~祖谷のかずら橋~見ノ越登山口
淡路サービスエリアから四国に入り、少し遠回りして日本三奇橋のひとつ「祖谷のかずら橋」へ。



この後、大歩危(おおぼけ)温泉に入ったり、お土産を買ったりして時間をつぶし、剣山の登山口である見ノ越へ。車中泊。
四国は山深く、山に入ってしまうとなかなか市街へ降りるのが大変になります。山に入る前に給油や必要な買いものは済ませた方が良いです。筆者は給油のため一旦市街地へ降りました。
4日目:剣山
6時ごろスタート、まだリフトは動いていないのでリフトは使わず。




山頂はなだらかな草原、剣山と次郎笈(じろうぎゅう)の美しく気持ちよい絶景稜線歩き。なかなか他では味わえない解放感です。いつか三嶺方面まで縦走してみたいですね。山行記録はこちら(2022/5/2)
下山後、次の目的地までの途中にある「天空の村 かかしの里」へ。



筆者が行ったときは、筆者以外だれもいなかったので少し怖い感じがしました。
ここ以外にも四国の山には限界集落がたくさんり秘境感が半端ないです。道もいわゆる「酷道」な感じです。
途中、土佐町あたりで休憩して、次の目的地の土小屋駐車場(石鎚山)へ。
剣山から、最短で土小屋駐車場(石鎚山)へ向かう場合、恐らく土佐町周辺が最も栄えてる場所と思われます。「道の駅 土佐さめうら」や温泉などもありますので、土小屋へ向かう前に寄っていく事をお勧めします。
筆者は第二駐車場(登山道へのアクセスはこちらの方が近いと思われる)に止めて、この日は車中泊しました。
第一駐車場の近くの、「土小屋terrace」で買い物や食事ができます。第一第二両方にトイレもあります。
5日目:石鎚山

朝起きると、車に雪が。6時スタート、少しわかりにくいですが、第二駐車場から「国民宿舎 石鎚」の脇を抜けていく感じで登山道に直線的にアクセスできます。




折角なのでニノ鎖、三ノ鎖(破線ルート)を登りました。怖くなないのですが、少し難しい箇所があります。垂直なので、落ちたらアウトです。さらに天狗岳にも行きました、鎖より天狗岳への稜線の方が怖かったです。
単純に石鎚山山頂に行くのであれば、鎖はつかわなくても大丈夫です。山行記録はこちら(2022/5/3)

10時半頃下山。途中昼飯やお土産屋さんに寄りつつ、瀬戸大橋を渡り、中国横断自動車道で鳥取方面へ。

夕方5時ごろ、高速を降りたらすぐそこに大山が。
近くで夕食、買い物、温泉等済ませて、県営大山駐車場で車中泊。
大変広い駐車場でトイレも完備です。
6日目:大山~鳥取砂丘
朝6時スタート、夏山登山口で大山へ、少し寄り道して静寂山を回るコース。




整備された登りやすい登山道、山頂はパノラマの絶景。雪山の時期にも来てみたいですね。山行記録はこちら(2022/5/4)
駐車場近辺はビジターセンター、モンベル、お土産屋さんなどの施設が充実しています。10時下山、お土産など購入して、鳥取砂丘へ。同じ鳥取県内ですが、90km、約1時間半かかります。



駐車場に入るのに少し待ちました。人気観光地なので人も多いですね。
次の目的地の伊吹山上野登山口の駐車場は有料で24時間ではなさそうだったので、なるべく近い高速のサービスエリアで車中泊しました。
7日目:伊吹山~琵琶湖ドライブ
5時過ぎ起床してSAで軽く朝食をとった後、伊吹山上野登山口へ。6時ごろ登山開始。




山頂は駐車場があるくらいなので、平らで広く眺望も良好です。下山中途中にあったCAFEでクリームソーダを頂く。
山行記録はこちら(2022/5/5)
2025年現在、伊吹山上野登山口からのルートは2023年の土砂崩れで現在通行できません。山頂へのルートは、山頂登山口駐車場からのルートのみとなります。
下山後は琵琶湖を少しドライブ、途中琵琶湖バレイに立ち寄りました。



ロープウェイのスピードが速く、乗り心地も良いです。支柱のところで大きく揺れて乗客から歓声があがります。琵琶湖一望です。
ドライブを楽しんだ後、最後の目的地「恵那山」の広河原登山口駐車場へ。車中泊。
8日目:恵那山
6時前スタート。途中残雪あり、ほぼ眺望無しの樹林帯をひたすら登ります。




よく「がっかり百名山」といわれますが、個人的にもがっかりでした。しかし、こういう山でも旅の一部として組み入れれば、がっかり感もさほど気にならず、むしろ旅全体の充実感と達成感を感じながらの締めの登山でした。山行記録はこちら(2022/5/6)
帰りは昼神温泉に立ち寄り、中央高速経由で帰路へ。渋滞も軽微で18時ごろ都内某所へ帰宅。
まとめ
以上、8日間7山行の旅でした。

総走行距離2725.6km、総山行距離75.6km、総獲得標高7243mでした。
全部車中泊でしたが、全て安眠で疲れも一切たまることなく、非常に満たされた旅でした。
基本的に最後の恵那山以外の6座は、距離が短くかつ難所無しのルートなので日頃登山している人ならば、連日登山も問題ないと思います。
筆者は初日は紀伊山地を選択しましたが、初日に「伊吹山」の山頂駐車場スタートを選択するのもありだと思います。また紀伊山地エリアは、「八経ヶ岳」を早出して「行者還トンネル西」から登り、下山後、車で移動し「大台ケ原」を登るといった1日に2座も可能かと思います。当然、立ち寄りスポットは紹介した以外にもたくさんあり、無数のパターンがあると思います。
みなさんも長期休暇を利用して、自分なりの最高の旅をしてみてはいかがでしょうか?
- ちなみに都内から一番近い山は伊吹山(400km、5時間半)です。 ↩︎

