【雪山初心者向け】雪山登山の服装はこれでOK!実際に使っているウェアを解説

雪山登山に挑戦したいけれど、「何を着て行けばいいのか分からない」と悩む人は多いと思います。
この記事では、私が実際に雪山登山で使用しているウェアを紹介します。ちょっとした扱い方なども紹介します。
筆者はスノーボードもやっており、スノーボードウェアとしても使用しています。

目次

基本事項

雪の要素

同じ冬でも雪がある無しで違います。

雪は冷たい

当たり前ですが、雪は冷たいです。衣服に着いた雪は体を冷やします。座ることもあるので、その場合はお尻が非常に冷えます。また、風(空気)も雪があることによって雪が無いときと比べて冷たいです。

雪はこびり付く

雪は衣服にこびり付きます。フリース素材やビーニー等には雪がこびり付きます。
ハードシェルなどは雪がこびり付かないようになっています。また今回は説明しませんが、雪山用ではないザックだとバックパネルにも雪がこびり付きます。また、下に着ているウェアの裾やフードなどがうっかり外に出てたりした場合そこに雪がこびり付いたり、汗が凍ったりします。

水濡れ

雪山は雨でなくても濡れやすいです。晴れてたり、気温が高いと雪が溶けやすいため、道具を触ったり、雪面に触れたり、衣服に付いた雪が溶ける等、水濡れしやすいです。特に手袋、ニット帽は濡れやすいです。濡れたあと凍ったりしてしまいます。

暑さは大敵!

寒いからと言って、着こんでしまうと、汗の原因になります。マイナス20℃でも着こんで激しい上り下りをすると汗をかきます。雪山では汗は急激に冷えますので、無雪期以上に汗冷えに注意が必要です。
雪山のウェアーは基本厚手にできている分、暑くなる傾向にもあります。全部厚手だと調節が難しいのでレイヤリングも細かくできるようにした方がよりいいです。

末端は冷えやすい

手はもちろん、足先や耳などは非常に冷えやすいです。
人により多少違うかもしれませんが、特に手は零下になると冷えます。凍傷のリスクもあるのですが、個人的に思うのは手や足先が冷えると辛く、集中力がなくなります。今回靴については説明しませんが、足も雪に接しているので冷えます。

スキーウェアやレインウェアの流用は基本的にNG

一部例外はありますが、スキーウェアーは基本的に保温機能(中綿が入っている)も一緒になっており、温度調節ができないだけでなく、重いし、大きいので収納性も悪いです。
次にレインウェアですが、厳冬期など気温が低く雪も多い時期はNGだと思います。但し、気温が高い残雪期なら使用するのは良いと思います。詳しくは各ウェアの項目で説明します。

登山ウェアはスキーウェアとして使える

私はスノーボードもやりますが、登山で使うウェアを100%使用しています。個人的にはむしろスノースポーツをやるのにも登山のウェアは適してると考えます。過去専用のウェアーを使用していましたが、軽い、シンプル、レイアリングしやすいということで、今のところ専用のウェアより快適だと思ってます。

ウェア紹介・解説

アンダーウェア/ベースレイヤー/ミドルレイヤー

この3つに関しては、雪のない寒い時期の登山と一緒です。

左から、ウールのパンツ、ドライレイヤー、中厚手のベースレイヤー、グリッドフリースです。

基本はこの上に、後述するハードシェルを着ます。

保温ジャケット

上記ミドルレイヤーでは寒い場合は、ミドルの上に重ね着します。個人的には風が強く無ければ-15℃ぐらいまでだったら保温ジャケットを着ることはないかと思います。

アクティブインサレーション

これはアクティブインサレーションという化繊の中綿が入ったジャケットです。基本的に着なくても圧縮袋に入れてザックの中に入れてます。

この他にも中厚手のフリース、防風もかねてソフトシェルなども試したこともありますが、個人的には収納性や携帯性を考えアクティブインサレーションを選択しています。

ここまでは、雪のない寒い時期のウェアと全く同じです。詳しくは下記の記事で!

ハードシェルジャケット

ハードシェル

アークテリクスのベータSV(2025年現在廃盤?)
両脇のベンチレーション、胸ポケット、内胸ポケットもあり、470g。スカート(裾からの雪の進入を防ぐもの)はついてないです。

着てみると分りますが、ハードシェルと言われる通り、硬いです。表面はざらざらしています。レインウェアと同様、防水透湿性を備えています。雪面で転んだ時に滑らない、摩耗に強いといった特徴があります。硬いという点がレインウェアと大きく違う点です。
個人的に、この硬さが下に着たミドルウェアとの隙間を作り直接冷気が下に伝わりにくくしていると思ってます。(個人的に見解)レインウェアーは風は防いでくれますが冷たいです。

ハードシェルを購入するときのポイント

  • 実際店に行って試着してみる
    ハードシェルは高額なので、失敗したくなければ実際店に行って試着するべきです。商品によって、着丈が違う、スカート付きなどの機能による着心地の違いなどがあります。
  • ベンチレーションはあった方が良い
    基本、厚さは大敵です。ベンチレーションがあると温度調節がしやすく、軽く汗をかいたときなど開けとくと乾きも良いと感じます。個人的には必須です。
  • フード
    恐らく、ほとんどのハードシェルが大丈夫だと思いますが、念のためフードはヘルメットを被った上からでも被れるか確認してみてください。私はスノーボードではヘルメットをかぶるのでその上からでも被れるようにしてます。
  • スノースカートのあり無しや、着丈の長さは自分で考えて
    スノースカートのあり無し、着丈などは座ることや、私のようにスノーボードでも着るといったことを考慮して選んでください。
    スノースカートは裾からの雪の進入を防ぎます。私はそういったケースの時はビブを着るので軽さと動きやすさを優先して無しにしてます。着丈は尾てい骨あたりまでで長すぎず短すぎずかと思います。

ベースレイヤーパンツ

下半身のベースレイヤーに関しては、私の場合は少し変わってるかと思います。

コンプレッションタイツ

雪のない寒い時期でも使っている、中厚手のコンプレッションタイツを履きます。
一応厚手のメリノウールのタイツも持っていますが、それを着る時は以下のミドルは履かずに、その上にハードシェルパンツを履きます。

パッド入りパンツ

スノーボード用パッド入りパンツ。
15年以上前に購入したものです。柔らかく、あまりごつくないタイプです。
基本的に座る時、これを履いていると雪面の冷気を防げます。私のスノーボードの仲間内では体を守るためより、ゲレンデに座る時の為として履いてる認識です。
これは、履かない時もあります。

鳥海山にて

こんな感じで、雪の斜面に座るとき便利です。マットやザックの上に座るのであればあまり必要ないですが。

ベースレイヤーパンツ

上:モンベル トレールアクションタイツ
下:モンベル トレールアクション ニーロングタイツ
ストレッチ性があって、シンプルなので着心地が良いです。私の場合、厳冬期でもほとんどのケースで下の膝丈のものを履きます。ブーツに干渉しないので個人的にすごい快適です。(いずれにしろブーツの中にズボンの裾は入れません)

ハードシェルパンツ

ビブ

パタゴニアのパウダー・タウン・ビブ
ほぼ厳冬期もしくは滑走時はこれを着てます。転んだり雪に埋まったりしたときに雪がズボンに入ってきません。さらに、腰回りフリー(紐も無し)で非常に快適なのです。基本スキーウェアですが中綿は入っていません。
また胸までくるタイプなので、普通のパンツタイプより暖かい(暑い)です。
私は、ベースレイヤーの上に着て、この上からミドルを羽織ります。なんならミドルを着ないこともあります。温度調節の段階が増えるのも利点だと個人的に思います。

ハードシェルパンツ

モンベル ライトアルパインパンツ(廃盤?)
滑走しない時や雪深くない時はこちらを履きます。
両サイドがフルジップになっていて登山靴やブーツをはいた上からでも履けるようになっています。
ベルトはしないのでベルトループ無し紐で縛るタイプです。

ウィンドシェル

ウィンドシェル

残雪期などはハードシェルでは暑いこともあります。
フリースだけでは風が通る場合、ペラペラのウィンドシェルを着ます。
明らかに暑いのに無理にハードシェルジャケットを羽織ることはありません。
こちらも雪のない寒い時期でも使っているものです。

小物系

ソックス

雪山用ソックス

FITSの厚手のソックス
ソックスは基本靴に合わせてます。
私の場合、雪山用登山靴1には厚手のソックスに合わせています。基本足は雪に接してるので冷えます。
個人的に足が冷えやすい2ので。極寒の場合、靴用使い捨てカイロを張りつけます。

ちなみに、残雪期は冬靴ではなく、縦走用の登山靴に中厚手のソックス、セミワンタッチアイゼンで対応することが多いです。

フェイスマスク、ビーニー

ビーニー、ネックウォーマー、フェイスマスクです。
これらは使わなくても圧縮袋にいれて持っていきます。
真ん中のモンベルのネックゲイターロングはお勧めです。雪山以外でも使えると思います。
フェイスマスクもしくはネックゲイターは予備も持っていきます。

グローブ・手袋

私の場合、基本インナーとアウター2層で使います。
基本、素手は凍傷のリスクもあってよろしくないです。素手でスマフォで写真撮ってたら軽度の凍傷になったということも聞きます。何かしらグローブはするようにしましょう。また水濡れも多い部位なので、予備を必ず持っていった方が良いです。

インナーグローブ
インナーグローブ

秋冬で使っているフリースのものでいいと思います。真ん中はいつも使うわけではありませんが料理などにも使うニトリルグローブです。ものすごく薄いですが防水である程度冷気も遮ります。(冷蔵庫に入れておいたひき肉をこねるときでもあまり冷たくない)スマートフォンのタッチパネルの感度も良好です。但し使い捨てです。
一番左は予備の厚手の手袋です。

ニトリルはインナーの下に着けます。行動中外すことが一切ありません。

アウターグローブ

インナーの上に、適時アウターグローブを着けます。

アウターグローブ

一番左から
・ブラックダイアモンド ソロイスト ミトン
・DAKINEのスノーボード用 グローブ
・モンベルのオーバーグローブ
・テムレス 03advance

厳冬期に関してはインナーに秋でも使っているフリースのグローブを使用しています。
ブラックダイアモンドのソロイストは‐20℃以下の北海道でもなんら問題なく使用できました。個人的に-10℃ぐらいだと暑いです。一番使っているのは、DAKINEのグローブです。
モンベルのオーバーグローブは予備としてインナーの予備と一緒に持っていきます。
残雪期や気温が高いときは、インナーは薄手のウールの手袋の上にテムレス03advanceをする感じです。

DAKINEのグローブ

一番使っている、DAKINEのスノーボード用グローブ。
ポケットがついていてICカード方式のリフト券なんかはここに入れて手の甲をかざすだけで便利。左手にはゴーグルのワイパーがついています。
どこかのショップの処分セールで購入したもの、インナーグローブも付属していて5000円以下だったと思います。

上の写真にもありますが、アウターグローブにはストラップを付け手首にかけると安心快適おススメです。
写真を撮るときなどにぱっと外しても落とすことがありません!ちなみに右手と左手でストラップの色を変えてます。

ゲイター

ゲイター

アイゼンを使用するなら必須です。
写真にも写ってますが、アイゼンか何かをひっかけて破けてます。(記憶がないのでアイゼンかどうかは正確には不明)
これは若干丈が短いタイプです。

最近はよく見かける、outdoor researchのクロコダイルゲーターを使ってます。

まとめ

以上、私が雪山で使用しているウェアの紹介でした。
雪のない寒い時期と同じで、「暑さは大敵」です。個人的に雪山だからといって、生地を厚くすることはなく、なるべく重ね着で対応しています。今までいくつものウェアを試しましたが、結局使わなくなったものの多くが、厚手のものです。
この記事が、これから雪山をやろうと思う人の参考になればと思いますが、ウェアはメーカーによっても違うし、個人差もあるので特に高額なハードシェルなどは実際試着したり、物を見て購入することをお勧めします。

  1. 紹介しませんが、参考までに私が使用している冬靴はLA SPORTIVAのネパールエボ ↩︎
  2. 個人的に足先、手先、鼻先、耳が冷えるのを極端に嫌ってます。集中力がなくなるので。 ↩︎

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

目次