関東から日帰り~1泊圏内で、獲得標高や距離が比較的短く、難所も少なく雪山初級者におすすめの山を紹介します。雪山装備もそろい、ある程度アイゼンの装着や歩行にも慣れた方であれば行けると思います。
ここで紹介するのは、単純に優しいという観点だけでなく、景色も最高で満足度も高い筆者おすすめの山です。また知って得するポイントも共有します!
黒斑山
一つ目は浅間外輪山の「黒斑山」です。ガトーショコラでといわれる、雪景色の前掛山がド迫力で見えることで有名です。

| 眺望の良さ | |
| アクセスの良さ(マイカーでの)1 |
アクセス(高峰高原ビジターセンター)
30台は停められるかと思いますが人気なので天気のいい休日は早くいかないといっぱいになるかと思います。ビジターセンターは冬季もカフェやショップがやってます。
コース
トーミの頭への登りが少し斜度がありますが難所もなく、黒斑山までは獲得標高約500m、距離5km、標準3時間ちょっとです。黒斑山より先の蛇骨岳まで行くのをお勧めします。
筆者は蛇骨岳までいって往復しています。山行記録はこちら(2025年1月)



- ド迫力の前掛山(ガトーショコラ)
- 距離、時間短い
- 人気の為、駐車場のキャパシティーには少し注意
注意!浅間山は活火山です。気象庁のページで火山警戒レベル等を確認してください。
安達太良山
二つ目は福島県「安達太良山」です。頂上から鉄山への稜線は言葉にならないくらい感動します。またちょとしたスノーモンスターも見れます。こちらは日本百名山でもあります。

| 眺望の良さ | |
| アクセスの良さ(マイカーでの) |
アクセス(あだたら高原リゾート駐車場)
夏も同じ駐車場です。冬はスキー場が営業しています。結構な台数停められます。下山後車そのままで温泉があります。
コース
山頂から鉄山方面に行きくろがね小屋から降りるルートをおすすめします。なんといっても安達太良山~鉄山の稜線が絶品です。獲得標高も900m弱、距離も13km、全体的に緩い斜面、難所無しです。鉄山まで行かなくても、峰の辻分岐まで行けば十分です。(厳冬期は行っても鉄山までにしましょう)
筆者の山行記録はこちら(2024年2月)



- 解放感抜群で雄大な雪の稜線
- 駐車場問題なし、スタート地点に温泉施設もある。
- まあまあ登りごたえもあるので少し歩きたいなーと思ってる人に◎
四阿山
3つ目は群馬県と長野県にまたがる四阿山です。こちらも日本百名山です。菅平と北アルプス。山頂からは浅間山がみえる好展望の山です。スノーシューハイクが有名で雪がたくさんあればスノーシューだけで山頂まで行けます。

| 眺望の良さ | |
| アクセスの良さ(マイカーでの) |
アクセス(四阿山登山者駐車場)
南側の登山口(昔ホテルがった方)から上るのをお勧めします。路肩駐車場もあるので30台はとまるでしょうか。
コース
夏季でも有名な菅平牧場の方からでも登れますが個人的にこちらのルートの方が歩きやすく、開放感があります。獲得標高差約900m、距離約10kmですが、とにかく歩きやすく、数字以上に楽に登れるイメージがあります。
筆者の山行記録はこちら(23年12月)菅平牧場からの山行記録はこちら(22年12月)



- 菅平と北アルプス方向の眺望◎
- まあまあ登りごたえもあるので少し歩きたいなーと思ってる人に◎
- 雪の量が少ないことが多いかも
武尊山(上州武尊山)
四つ目は群馬県にある「武尊山」です。首都圏から近く、積雪期登山では近くの谷川岳なみに人気です。標準タイムが短く(谷川岳より短い)、人気スノーリゾートなので駐車場のキャパがでかいです。日本百名山です。

| 眺望の良さ | |
| アクセスの良さ(マイカーでの) |
アクセス(川場スキー場)
巨大な立体駐車場(900台、休日だけ有料)があります。そのままゲレンデの登山者用カウンターに行って、往復リフト券、持ってない人はココヘリのレンタル(持ってる人はココヘリの番号を提示する)をしてリフトを2つほど乗り継ぎます。※ゲレンデ内の徒歩による歩行が禁止されているので必然的にリフトを乗ります。川場スキー場指定の登山届も提出する必要があります。詳しくは川場スキー場のHPで確認してください。事前に登山届をダウンロードして書いて持っていくとスムーズです。※カウンターはかなり混みます!提出するものはあらかじめ書いて持っていくと本当にスムーズです。
登山者カウンターでは必然的に往復のリフト券を購入することになるのですが、筆者のように下山後もスノーボードをゲレンデ滑りたい場合、受付の人に話せば1日券で購入できます。
コース
リフトを2本ほど乗り継ぎ、山頂まで往復5km弱、標高差も500mとかなり短いコースとなります。のんびり行っても4時間ぐらいで帰ってこれると思います。途中にある剣ヶ峰は今回紹介するコースの中では一番の急峻区間ですが、落ち着いていけば大丈夫です。全般的に開放感があり、尾瀬方面、日光方面の展望抜群です。
また、時間があまるので、筆者は1日のリフト券にしてもらって滑って帰ります。
筆者の山行記録はこちら(23年2月)、(22年2月)



- 途中の剣ヶ峰がいろんな意味で立派
- アクセス抜群、首都圏から近い
- 受付が必要!受け付けは混雑(30分ぐらい)
- 行動時間が短いので、スキーやスノーボードも合わせると充実度が増す(但し大人気ゲレンデなのでリフトも混雑)
至仏山
五つ目は残雪期利用期間の「至仏山」です。毎年ゴールデンウィークあたり2週間ほの期間限定で至仏山への入山が解放され、戸倉からのシャトルバスも運行されます。(この期間後は山開きまで閉鎖されます)
一番の魅力はこの時期限定で山ノ鼻~至仏山山頂までのルートを下山できることです。(尾瀬ヶ原に向かって降りることが可能)本来このルートは無雪期は下山利用は禁止されています。雪景色の尾瀬ヶ原と燧ケ岳に向かっていく爽快感は最高です。こちらも日本百名山です。

| 眺望の良さ | |
| アクセスの良さ(マイカーでの) |
アクセス(尾瀬戸倉の駐車場)
基本的にはここで駐車し、シャトルバスに乗り鳩待峠まで行きます。この期間はマイカー規制ではないですが、鳩待峠は駐車場のキャパシティーが小さく駐車料金も高額です。アクセスに関しては無雪期と同じです。

コース
無雪期の逆走周回になります。獲得標高や距離は無雪期と同じです。残雪期利用期間の情報は尾瀬保護団体のHPに掲載されますのでご確認ください。また、スキーやスノーボードを担いで登り、滑って降りることも可能です。(体感半分ぐらいいます)筆者の山行記録はこちら(22年4月)



- 期間限定!山頂から尾瀬ヶ原方面へ下山
- スキースノーボード滑走も可能
- アクセス抜群、首都圏から近い
入笠山
最後は、南アルプスの「入笠山」です。山頂から八ヶ岳方面の展望も良く、なんといっても美しい樹林帯(霧氷)が魅力です。コースタイムも短めで、全体的にスノーハイキングに近いです。

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| アクセスの良さ(マイカーでの) |
アクセス(沢入登山口)
30台ぐらいいけそうです。
ここでは沢入登山口からのコースを紹介しますが、富士見パノラマリゾートのゴンドラの利用の方が距離も短く湿原に直行できてメジャーだと思います。こちらは少し歩きたい方にお勧めです。マイナーなのか車も少なめです。
コース
獲得標高500m、距離も7kmと短めです。
入笠湿原周辺の樹林帯が美しいです。またヒュッテ入笠やマナスル山荘といった施設もあります。ランチもやってるかと思います。筆者の山行記録はこちら(24年12月)



- 入笠湿原周辺の美しい樹林帯(霧氷)
- 山小屋等の施設が充実
- スノーハイキングに近い、登りごたえは無し
まとめ
雪山初心者向けとして北横岳や霧ヶ峰といった山が有名かと思いますが、その次のステップとしても今回紹介した山はおすすめです。
雪山は空気も澄んでいて遠くの眺望も抜群、独特の不思議な満たされ感もあり獲得標高や距離が稼げるようになると感無量の登山体験ができます。またなんといっても、冬に雪山ができると登山の幅がとんでもなく広がります。
- 駐車場のキャパシティーなどの評価も含みます ↩︎

